中小企業の事業承継でモメない方法は?

陸前高田市で水産加工業を営んでいます。兄弟で株を保有しており子供が各々います。事業承継でトラブルにならない方法はありますか?

まずは定款を確認する必要があります!

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★まずは自社の定款を確認しましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最近設立された会社の多くには含まれている文言のはずですが、以下のような 文言が定款に含まれているかを確認しましょう。 --------------------------------------------------------------------- 当会社は、相続その他の一般承継により当会社の株式を取得したものに対し、 当該株式を当会社に売り渡すことを請求することができる。 --------------------------------------------------------------------- この条文があれば、相続発生時に、会社は相続人に対して株式の売り渡し請求 ができ、株式を買い取ることができます。これは権利です。相手方は断れません。 つまり、経営者一族以外への株式の分散を防げます。 (買取価格は時価ベースでの計算になりますが・・・) ↓ 権利=行使するかどうかは会社の自由。 しかし、この定款の条文がなければ権利はありません。 つまり、相続人との相対交渉しか道はなく、相続人は勿論拒否もできます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★兄弟で50%ずつ株式保有しているのは危険です! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●兄弟にはそれぞれ子供がいるとすると、その株式は放っておくと、  各々の子供に受け継がれていき、疎遠な人々の株主集団になります。 ●この解決策として、上記の定款戦略がありますが、それができない場合は  以下のような方法を採るしかないでしょう。  ①株を一方に贈与→贈与税リスクあり!  ②株を一方に売却→金額が高額になるリスクあり!   ③遺言を書き、一方に全てが渡るように手配→親族を交えた大袈裟な話に!  ④兄弟間で死因贈与契約→これが一番マシ。 ●死因贈与契約により、どちらかが死んだらその株を他の一方に贈与するというもの。  (相続税対象になります)  あくまで兄弟間の契約なので、兄弟の合意だけがあれば成立するので遺言に  比べると話が小さくまとまりやすいです。     ●株主の分散は中小企業にとってはとんでもなく大きな問題です。  加えて、株式の事業承継資金も同程度の大きな問題です。